ブルワリーのコア商品で、しっかりとした苦味とほのかな甘味、そしてドライな味わいのモダンなIPA。ニュージーランド、オーストラリア、アメリカのホップが組み合わせられ、ストーンフルーツ、グレープフルーツ、シトラスのバランスの取れたアロマと松の樹脂のフレイバーが楽しめる。
Black Hops Brewingにとって缶商品を発売開始したタイミングは大きな転機であった。世界中のサーファーにとっては数々のレジェンドに彩られた聖地とは言えど、ゴールドコーストという地方都市の一ローカルブリュワリーが、オーストラリア全土に打って出るタイミングであり、完全に新しくコアラインナップを再編したからだ。その時に、Pale Aleに続いて定番の缶商品としてリリースされたのが、この『Hornet IPA』。元々初期の頃は、通年のIPAはなく、代わりに季節限定のIPAを造っており、夏は「Hornet IPA」、春は「Flash Bang White IPA」 、冬は「ABC Bomb Black IPA」、秋は「Code Red Red IPA」という生産スケジュールが組まれていた。『Hornet IPA』はその中でも人気のある商品であり、West Coast Styleほどではないが苦味があり、ミディアムボディでドライなスタイルという今も続く基本線はローカルの支持を集めた。その後何度かのレシピの微調整を経て、ついにブリュワリーの運命を賭けた定番商品となり、今では「Black HopsというブリュワリーはコアレンジのIPAなしでは存在し得ませんでした。」と語られるほど、セールス的にも存在感的にも重要なビールとなった『Hornet IPA』。ニュージーランド産のDr Rudi、Idaho 7、Motueka、オーストラリア産のVic Secret、アメリカ産のCascade、Citra、Mosaicが組み合わされたホップビルトにより、ストーンフルーツ、グレープフルーツ、シトラスのバランスの取れたアロマとパイニーレジナスなフレイバー。モルト由来のほのかな甘い香りとビタリングホップの苦みが絶妙のハーモニーを奏でる。グラスに注ぐと明るい琥珀色で少し霞ががかり、白いヘッドが柔らかく盛り上がる。見事に整ったバランス、受賞歴も華々しい、オーストラリアらしく屋外でのスパイシーなバーベキューにジャストフィットなコアIPA。