ベルギーの修道院の外にはほとんど流通しない秘蔵のビール「ベルジャンシングル (パーテルスビア)」に着想を得た爽やかな飲み口のベルジャンエール。高品質なロットの北海道産カスケードホップがもたらすノーブルホップのように繊細な芳香が、ハウスイースト由来のフルーティさと美しく調和。缶内二次発酵によるクリーミーできめ細かい泡立ち。
北海道産ホップで現代によみがえる中世ベルギーの修道院秘蔵ビール、ベルジャンシングル
【味わいの特徴】
トラピストの伝統的なスタイルに着想を得たこのベルジャン・シングルは、爽やかで軽やかな口当たりが特徴。昼下がりのひとときにぴったりの一杯です。
ライトなボディに、フルーティーでややスパイシーな酵母の香りが重なりあい、北海道産カスケードホップのどこかフローラルで、松や草っぽいフレーバーと美しいまでに調和しています。昼下がりのひとときにゆっくり味わうのにも、料理とのペアリングにも最適なビールです。
【相性の良い食事】
ハーブ塩で食べるズッキーニのフリット、炙ったホタテと河内晩柑のサラダ、ほぐしたささみとセロリの黒胡椒炒め
【名前の由来】
ベルギーの修道院で伝統的に造られてきたが、実は世に出ることは少なく、あまり知られていない秘蔵のビール、ベルジャンシングル。度数低めだけど、ベルギー酵母らしい豊かな味わいがあり、飲めば飲むほどその美味しさを感じることができる。「けっして口外するでないぞ」と口の前で人差し指を立てる中世の修道士を想像しながら存分に楽しんでほしい。
【醸造家の声】
今年の門外不出では、昨年に続き国産カスケードホップを使用しましたが、今回は新たな産地のもので、これまでで最も質の高いロットのものを採用しました。
品種はカスケードながら、そのフレーバーの特質はヨーロッパのノーブルホップに近く、この伝統的なスタイルに沿った穏やかな芳香を与えつつ、ほのかにシトラスや松の香りも加え、私たちのハウスイーストが醸すフルーティーなエステル香とも美しいまでに調和します。淡い黄金色の見た目と軽やかな飲みやすさを保ちながら、口当たりとボディに厚みをもたせるため、小麦モルトと小麦フレークを少量加えました。
そして、この帰還シリーズ共通の、缶・樽内での二次発酵を施し、自然に生み出されたクリーミーできめ細かい泡立ちと心地よい炭酸感をビールに与えています。
伝統的なスタイルに忠実でありながら、現代的なホップの使い方と国産ホップを使うことにより、本場ベルギーでは出会えないような、どこかユニークさを感じさせる特別な一杯に仕上がりました。もしベルギーの修道院が日本にあったなら、修道士たちは、せっせとこのビールを造って、飲んでいたかもしれない。それも、あまりに美味しいので、大騒ぎせずに、修道院の中でこっそりと。――そんなところを想像しながらお楽しみください。