北アメリカ North American
アドロイトセオリー Adroit Theory Brewing Company
マーク・オズボーンと妻ニーナの両氏により設立された小規模なブリュワリー。ワシントンD.C.から50キロ程離れたバージニア州パーセルビルに拠点を置く。東海岸のビール醸造所を訪れたことがきっかけで、2人は自分たちの店をオープンし、2011年11月25日に醸造所を設立した。
当初は醸造家のグレッグ・スコツコ (Greg Skotzko) 氏を醸造長として雇い (その後、ブライアン・ヤンガー氏が醸造長に就任)、コアなファンに試飲テスターとなってもらってレシピを改良。さらに1/2バレルシステムでコンセプトに基づいたテストバッチを醸造するための2300平方フィートの倉庫を購入。数年にわたる計画とテストを経て2014年1月にテイスティングルームが完成しソフト・オープンした。
小規模であることを活かして、数多くのビールを手掛けているのが特徴で、自社醸造と契約醸造を使い分け、人気の高いビールは醸造を外部に委託する。敷地内にある10バレルの自社醸造所では、ハイアルコールビールやローアルコールビール、副原料やフルーツを使用したビールを中心に、月に4~5種類の個性豊かなビールが醸造される。ヘイジーIPA、フルーツサワー、ペストリースタウト、樽熟成ビールの評価がとりわけ高い。大学時代の留学プログラム中にイギリスの樽熟成ビールやアイルランドのギネスビールに出会ったというオズボーン氏は樽熟成を重視し、ハードコアでエッジの効いた濃厚で複雑な味わいのダークビールの醸造に力を入れている。
商品デザインもユニークで、各ビールには、ナイン・インチ・ネイルズのアルバム「Ghosts I-IV」に敬意を表した「ゴースト」番号が振られており、ゴシックやメタルの世界観が取り入れられた印象的なアートワークとともにコレクターの心理を刺激する。
Craft Beer for the Select Few. CONSUME LIFE / DRINK ART.「選ばれた少数者の為のクラフトビール。人生を消費し、アートを飲む。」をモットーに掲げる。