北アメリカ North American
ハンブルシー Humble Sea Brewing Co.

サンタクルーズ山脈出身の幼なじみ3人により2015年に設立された、カリフォルニア州サンタクルーズに拠点を置くクラフトブルワリー。
醸造長のニック・パブリナは、2009年「ハンブルシー」の名前で自家醸造を開始し、国内の自家醸造メダルを何度も獲得した後、2014年後半に共同設立者のテイラー・ウェストとフランク・スコット・クルーガーに醸造所の開設を持ち掛ける。資金不足の中、当初は15ガロンの自家醸造システムからスタートし、その後1バレルにアップグレードする。彼らが「研究開発段階」と呼ぶ最初の2年間は全く利益が出なかったものの、120種ものユニークなレシピを開発。10バレルの醸造所が完成に近づく中、2017年の聖パトリックデーにタップルームがオープンし大成功を収める。
ウェストコーストスタイルからのアプローチによるヘイジーIPA (彼らの表現ではフォギーIPA)に特色があり、最初のフォギーIPAはロシアンリバーのダブルIPA「Pliny the Elder」にインスパイアされたものだった。このほか、地元の原材料を使用した季節限定のオーク樽熟成ワイルドエールも醸造されている。2022年のワールドビアカップでは、ミュンヒナーヘレスで銀メダルを獲得。現在は独自のハウスラガースタイルを開発するためのラガープログラムにも力を入れている。
3人の共同設立者ごとに、
ビール:できる限り最高のものを作り、製品に注力する
コミュニティ:地元の企業とのコラボレーション、イベントなど
デザイン:バッチごとのビールの改良方法、視覚的に伝える方法、ビールのネーミング、パッケージングなど
の3つに分かれたビジョンを持ち、共同作業を3者それぞれの強みを活かしたコラボレーションと捉える。
「Humble Sea」の名前は、海(Sea)への情熱と、自分のビールに謙虚(Humble)でありたいという思いから付けたもの。