ベルギー Belgium
ブロウジー La Brasserie de Blaugies
フランス国境からわずか数百メートルの、ベルギー南部エノー州ドゥールに位置する家族経営の小規模クラフト醸造所。もともと教職員だったオーナーのピエール・アレックス (Pierre Alex) と妻のマリー・ノエル (Marie-Noëlle) によって1988年に設立された。
最初の醸造は1988年3月24日。当初は実家のガレージにMEURA社の醸造システムを設置し、1日あたり750リットルの醸造が可能だった。昔ながらのクラシックなセゾンビールにしたいと造った最初のビール「ラ・モヌーズ」は、アンバーカラーのストロングセゾン。スペルト小麦を使用した「セゾン・デポートル」はよりドライな仕上がりとなっている。アメリカのヒル・ファームステッドとのコラボレーションビール「ヴェルモントワーズ」は「セゾン・デポートル」をベースにアメリカンホップを使用し、一躍注目を集めた。伝統を尊重し、全てのビールは無濾過で、瓶及び樽内で再発酵させる方法により醸造されている。
2000年に、息子のケヴィンがブリュワリーを引き継ぎ、またもう一人の息子のセドリックが、醸造所の向かいにレストラン「ル・フルケ」をオープン。2018年、最初の醸造所の隣に、MEURAフィルターを備えた新しいベルギー式醸造室を収容する建物が増築され、3000リットルの醸造を1日4回行えるようになった。設備は拡張されても家族的な性格や品質と伝統へのこだわりは変わらず、素晴らしいベルギービール、セゾンビールを堅実に造り続けている。