Wildflowerのコアビールの一つで、オーガニックのスクーナー大麦と小麦麦芽、それにMotuekaホップを使用し、ブリュワリーのミクストカルチャーで醸造されたABV2.9%のテーブルビール。17番目のバッチとなる今作は、柑橘類の皮、甘い花、洋ナシの香りに草むらのニュアンスを伴い、味わいは非常にライトでフレッシュ。甘い穀物の特徴から、均整の取れたバランスのアロマとフレイバーを経て、クリーンなシトラスビターで締めくくられる。
Wildflowerの3つのコアとなるビールの一つ『Organic Table Beer』。ブリュワリー/ブレンダリ―として2016年に創業し、その後1年間以上は「Amber Blend」「Gold Blend」と、この『Organic Table Beer』の3種のビールのみを造り提供していたことから、いかにこのABV2.9%のビールが、Wildflowerの世界観が形作られ発展していく上で、重要な役割を果たしてきたか計り知れることだろう。クリーミーな穀物の香り、ホップ由来のスパイス感、ほのかなシトラスピールのようなマイルドな酸味とクリーンな苦み、なにより、飽きることのないふくよかな味わい。ローアルコールで非常に飲みやすく100%缶や樽でコンディショニングされたこのデイリーエールは、伝説的なOrvalのVert、Jester KingのPetite Prince、そしてBrasserie ThiriezのLa Petite Princesseなど、創業者のTopherが最大級の敬意を払うブリュワリーによって紡ぎ続けられる「テーブルビア」へのオマージュとして造られた。Wildflowerの他のビールと同じく、オーストラリアに自生する花から採集された多様な自家野生酵母と、自然な環境から採取したバクテリアによってファーメンテーションされており、このビールをAustralian Wild Ale/Mixed Culture Aleの一部としてWildflowerが醸造することは、創業者のTopherにとって全く自然なことであった。原料は、NSW州の Organically Greenwood農場にてVoyager Craft Malt社の協力のもと、浸透性の除草剤や殺虫剤を使用しないことにとどまらない原則とアプローチを用いて育てられた、オーストラリアで唯一の完全オーガニックの麦芽用スクーナー大麦小麦を使用。ホップも完全有機栽培されたニュージーランド・ネルソン産のMotuekaを使用しており、『Organic Table Beer』はオーストラリアの厳格な有機認証機関「Southern Cross Certifiers」の認証を受けている。2020年9月までは、シドニーのブリュワリータップルーム(セラードア)だけでしか手に入らないものであったが、コロナ禍のロックダウンを機にカンニングを行い、外部へリリースすることとなった。
Batch #17は柑橘類の皮、甘い花、洋ナシのノーズ。草むらのような香りもある。口に含むと、非常に軽やかでフレッシュ。甘い穀物の特徴が最初に表れ、均整の取れたバランスのアロマとフレイバーの中盤を経て、クリーンなシトラスビターでフィニッシュ。完璧なテーブルビア。