サワーエール Sour Ale

アメリカン・サワーエール American Sour Ale

アメリカンサワーエールの歴史は、南北戦争後に西ヨーロッパからの移民がもたらしたビールに起源を辿ることができる。当時、Pabst Brewing Company や Anheuser-Busch Brewing Company がミュンヘンやチェコスタイルのペールラガーで市場を席巻する一方、ボルチモアやワシントンではベルリナーヴァイセスタイルのビールが造られ(ボルチモア・ヴァイス、ワシントン・ヴァイス)、オーク樽熟成で酸味のある英国系ストックエールを造る醸造所も存在した。これらのサワービールの醸造所はいずれも小規模であったため、禁酒法時代の14年間で消滅してしまう。

1970年代、アメリカの消費者の食べ物・飲み物への関心の高まりの中でジャーマンラガーやイングリッシュエールが注目されるようになり、やがて小規模なインポーターがヨーロッパのサワーエールを輸入し始める。1990年代半ばには世界各国の伝統的なビアスタイルがクラフトブルワーによって造られるようになっていたものの、サワービールに手を出すブルワーはまだ一握りであった。

1995年、Cottonwood Grille And Brewery は2種のサワービール Belgium Amber Framboise と Belgium Black Framboise を Great American Beer Festival (GABF) に出品し、このうち Belgium Amber Framboise がブロンズを受賞するが、この時出品されたビールはペディオコッカス(乳酸菌の一種)に汚染されて酸っぱくなったビールを、ベルギーのサワーエールにヒントを得て新鮮でクリーンなビールとブレンドし濃縮したラズベリーを加えたものだったという。

1996年、Rodenbach の Peter Bouckaert をブルーマスターに迎えた New Belgium が 1997年に La Folie の醸造を開始。La Folie は2002年にGABFで初めて導入された Belgian-Style Sour Ale のカテゴリーで金賞を受賞し、世界クラスのサワーエールの評価を受ける。その後、Russian River、Jolly Pumpkin、Lost Abbey などが独自の(ワインやスピリッツの樽での熟成、フルーツやスパイスの使用、ドライホッピングやスペシャルティ・モルトの使用)サワービールをリリース。現在もスタイルの多様化が続いている。

最初期のボトルの一つで、ハイビスカスとともにオーク樽で熟成させた混合発酵のゴールデンサワーエール。サワーエールの酸味とハイビスカスの特徴が競合しないよう、花の丸...

様々な酵母とバクテリアで発酵させたオーク樽熟成の複数のゴールデンサワーエールと大量のブラックベリーのブレンド。摘みたてのブラックベリーや、レモンの酸味が効いた甘...

パイナップルから作られるメキシコの伝統的な発酵飲料「テパチェ」に着想を得て造られた限定醸造のサワーエール。ソレラ方式のアメリカンサワーエール「パーペタム」をパイ...

ゴーゼに触発されて造られた、海塩とコリアンダーを使用した非ケトルのアメリカンサワーウィートエール。ヴァイツェン酵母、乳酸菌、ブレタノマイセスのミクストカルチャー...

ベルリナーヴァイセからの触発で造られた非ケトルのアメリカンサワーエール。発酵には醸造所独自の乳酸菌とブレタノマイセスが使用され、3ヶ月の発酵期間を通じて酸味をは...

前回のトランスアトランティッククリークに続き、ベルギーのランビック醸造所「アウトベールセル」の伝統製法で造られた本物のクリークを使用したブレンデッドサワーエール...

レオポルドブラザーズのアップルフレーバードウイスキー樽で熟成させたシングルフードルのゴールデンサワーエール。「ウッドセラーリザーブ」シリーズの1つ。 ※ウ...

ウイスキー樽熟成サワーのシリーズ「アディング コーナーズ」。今回はチェリーを使った変種で、空いたばかりのチェリーウイスキー樽 (レオポルド・ブラザーズ) で6ヶ...

大人気のフルーツサワーエール「ラブバズ」シリーズから、今回はマンゴー & ラズベリーバージョンが限定入荷。マンゴーとラズベリーピューレがふんだんに使用され、ベリ...

オーク樽で1~3年間熟成させたブロンドサワーエールとゴールデンサワーエールをブレンドし、500kg以上のラズベリーで再発酵させた限定ブレンデッドサワーエール。

オレゴン州ウィラメットヴァレー産ピノ・ノワールとともにオーク樽とフードルで最大22ヶ月熟成させたダブルレッドエールをブレンド。サマーベリー、プラム、オーク、スパ...

ポートランド、コモンズブルワリーの Myrtle(マートル) をリスペクトしたサワーセゾン。ケトルサワリングによる綺麗な酸と余韻に残るスパイス感や蜂蜜っぽいフレ...

ブレタノマイセスを加えてステンレスタンクで発酵と熟成を行った、ホッピーでドライな味わいのセゾン。

ノルウェー、ドランメンの Haandbryggeriet とのコラボによる、赤ワイン樽で発酵と熟成を行った混合発酵のダークファームハウスエール。オルアヴスコーゲ...

Oxbow と同じメイン州のブルワリー、Allagash Brewing とじっくり時間をかけて造られたコラボレーションビール。 Allagashのブルワ...

カリフォルニア州ワトソンビル産のアルビオン・ストロベリーを800ポンド使用し、搾った果汁を酸味とファンクネスの異なる3種の樽熟成ビールのブレンドに加えた。ストロ...

オーツ麦、ライ麦、小麦の3種を巧みにブレンドしたセゾンをオーク樽で熟成。トロピカルフルーツや柑橘類、コショウを想わせる香りとバランスの取れた酸味が特徴。

混合発酵のダークファームハウスエールをバーボン樽で熟成。ドライフルーツ、バニラ、ブレット感を伴ったハイアルコールなサワーエール。

ブレンダープロジェクトの17作目となる、イギリスの天候の悪さに触発されて造られたダークサワーエール。赤スグリを使ったブラウンエールとフードル熟成のダークサワー、...

ベースビールのオスカーを、レオポルドブラザーズ蒸留所のブラックベリー風味のウィスキーの樽で熟成させた、シングルフードル(Foeder No. 17)のダークサワ...